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ルネ鑑賞モニターレポート⑦10/6「白石加代子『燈台鬼』『五郎八航空』」

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10/6(木)「白石加代子『燈台鬼』『五郎八航空』」に寄せられた、ルネ鑑賞モニターのレポートを抜粋でご紹介します。

なにやら不気味なパンフレット、怪談なのかな、でも抱腹絶倒って書いてあるし…少し身構えていたのですが、私の想像などあっという間に吹き飛ばされ、ここにいる皆さんと一緒に体感できてよかった!と思えた公演でした。
「燈台鬼」は、これぞ白石加代子さんの朗読劇という、真に迫る恐怖と愛を感じました。1階4列めと目の前でしたので、その迫力に引き込まれそうでした。「百物語」すべて聞くのは体力がいりそうです。
同じ恐怖でも、「五郎八航空」は、脚本が最高におもしろく、ひとり芝居のようでもあって、見ごたえがありました。ありえないだろうと笑いながらも、一緒に飛行機に乗っているような恐怖感があり、いつ落ちるのかと体に力が入ったり、また笑ってお腹がよじれそうだったり。いつか『しおかわ』をたずねてみたくなりました。
白石加代子さんの朗読について、何も知らないまま訪れましたが映画の予告編のように、HPやデジタルサイネージなどで少し見ることができれば、興味を持ってもらえるのではと思いました。
(50代女性モニター・1階前方で鑑賞)

殆ど予備知識がなかった為、幕が上がって、のっけからあまり馴染みのない歴史用語の連続で唐の時代の話が勢いよく展開し出した時には果たして内容が理解できるだろうかと不安にかられました。が、気が付けばいつしか異国情緒漂う異様な物語の中にぐいぐいと引き込まれていました。百物語は恐怖がキーワードですが、この話は恐怖よりもなんとも言えない悲哀や親子の情が余韻として胸に残ります。
2本目は筒井康隆の作品と聞いて思わず、え?題材はみな昔話と勝手に思い込んでました。声色や語り口、体の動かし方や佇まい等、体で表現しうるあらゆるすべを駆使し、白石さんは複数の登場人物一人一人をくっきりと描き分けて見せます。2階席だったので残念ながら顔の表情までは見えませんでしたが、体全体を使っての表現は十分理解できました。役になりきって白石さんが動き回ると、舞台上にある3つの四角い台がある時は飛行機になり、またある時は小屋になり椅子になり、と様々に変容して見えてきます。殆ど舞台装置もない舞台に一人きりなのに、客席から絶え間なく笑いを引き出してしまう、その力量はさすがだと思いました。そこにはまさしく筒井康隆の軽妙かつブラッキーな不思議ワールドが生き生きと立ち現れていました。
舞台挨拶をお聞きしながら、百物語なのに何故99本なのだろうと疑問に思ったので、もととなった百物語についての説明がチラシにあれば、分かりやすかったのではと思いました。
(50代女性モニター・2階席前方で鑑賞)

ここまで到達している芸にどの様な感想を述べれば良いのかわからない。誉め言葉の持ち合わせもそんなに多くはないし。彼女の役者としての基礎基本が揺るがないものであり、観客に話を伝えるということに徹している姿勢は、幕があがってからすぐに感じることが出来た。活舌の良さは70代とはとても思えない。さて、趣の違う二つの話だが「燈台鬼」は時代物であり、どれだけの方がセリフの漢語を漢字変換出来るのだろうかと考えていた。そのうちに字幕が必要になるかもしれない。
「五郎八航空」は私の敬愛する筒井康隆氏の話で、これが面白くない筈はなく、案の定、笑った。子連れの母ちゃん操縦士は絶品。可愛い柄の手ぬぐいとお洒落な長靴が何とも言えない。気付いているかな皆さん。
無類の稽古好きらしいが、その蓄積がどの様な状況や場面にも対応しているのだろう。身をもって「プロフェッショナル」を感じさせている俳優は、まさに清々しい。
(60代男性モニター・1階席で鑑賞)

10/6「白石加代子『燈台鬼』『五郎八航空』」の公演詳細はこちら