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ルネ鑑賞モニターレポート⑪1/28新春能・狂言鑑賞会

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1/28(土)  ルネこだいら新春能・狂言鑑賞会に寄せられたルネ鑑賞モニターレポートを抜粋でご紹介します。

「ルネこだいら新春能・狂言鑑賞会」は今回で21回目となり盛況でした。能・狂言鑑賞会をルネこだいらが継続して開催していることは、中世の日本から伝わる伝統芸能を身近に触れる貴重な機会が与えられていることであり、とても意義深いことだと思います。
狂言の「悪太郎」の主人公は現代でもよく見かける酒癖の悪い男で、酒に酔ってさんざん伯父さんの手を煩わせた挙句帰宅途上で寝てしまうところは、思い当たる節のある方がいるのではないでしょうか。ただこの悪太郎が夢の中のお告げで、自分の名前が南無阿弥陀仏となったのを意味も分からず素直に受け入れ改心するくだりは、信心深かったいにしえの人々の純真さがよく現れています。
能の「巻絹」でも神仏に対する信仰心の厚さが演じられていました。太鼓が奏でる独特のリズムと笛の幽玄な音階の調べ、そして男性8人による荘厳なコーラスとともに白と赤の衣装をまとった巫女が舞うと、知らず知らずに中世の世界へ誘われるようでした。
能、狂言とも終わり方が独特で、演者が静かに舞台を後にするところは他の芸能にはないものを感じました。また舞台への出入り口に垂れ下がった「緑・黄・赤・白・紫」の揚幕、この色は一説に陰陽五行説で万物の5元素を表すそうですが、とてもカラフルなのが印象に残りました。ただ能舞台の背景によくある松が描かれた壁が無かったのは意外でした。
(60代男性モニター、1階席後方で鑑賞)

能、狂言とも初めての鑑賞でした。知っているのは、野村萬斎さんという名前。シン・ゴジラの歩き方を能の技法でアドバイスしたとか。今回、本当の姿を拝見することができました。初めに20分間、あらすじや見どころの解説があり、中世へと導かれていきました。
狂言「悪太郎」は、言葉も聞き取りやすく、解説をなぞるような感じもしましたが、初心者でも理解でき、楽しめました。夢のお告げを信じるという信仰心を、狂言というコミカルなお芝居を通じて普及させ、その時代の人々を正しく導こうとしていたのかなと思いました。
能「巻絹」は、お囃子や唄などが入り、雅な雰囲気でした。私は以前、熊野に住んでいたことがあり、熊野三山も廻りましたので、親近感を持って鑑賞を始めました。しかし、巫女の舞は、これが舞なの?とわからなくなり、途中からは、『私は外国人だ』と視点を変え、1枚の日本画のように構図とか空間の美を感じたり、日本の文化を体験できてよかったと思うことにしました。
今回は2階席2列目と見下ろす形での鑑賞でした。歌舞伎も一幕見で歌舞伎座4階席から体験しました。まだまだこれから、です。
(50代女性モニター、2階席前方で鑑賞)

能・狂言を鑑賞するのは初めてでした。
能も狂言も実にシンプルであるが、何か大きな広がりを感じる舞台でした。狂言は内容が分かりやすいことと、所作や台詞、更にテンポの変化が一層滑稽さを強調し、おおいに笑いました。本当に喜劇なんですね。主役の悪太郎は自らの「悪」に目覚め、後生の一大事を願うようになったのでしょうか。決して押しつけではないのですが、何か考えさせられました。
後半の能は、ピーンと張りつめた空気感が新鮮でした。本当に最小限の動きなんですね。それにしても太鼓や小鼓、笛などの鳴り物はいいですね。長い曲が、どうしてあんなに見事に調和するのでしょうか。能を見終わった後、何かワーグナーの楽劇にも通じるようなものを感じ、不思議な心持でした。ミュージカルなんですね。初めての鑑賞で、とても真髄を理解したとは思えませんが、能の優雅で凛としていて、それでいて何か底知れない奥深さに少し幽玄の世界に触れることができたようです。一つの「面」で、喜怒哀楽が表現されるといいますが、その様を十分には感じ取るのが難しいと思ったのは、2階席故というより初心者であることに起因するのでしょうね。
「能・狂言」、今後もルネで上演されることを切に願います。
帰り道、なぜか背筋が伸びて気持ちが良いのは不思議です。
(60代男性モニター、2階席前方で鑑賞)

今回初めて『能』『狂言』を鑑賞しました。
能や狂言がどのようなものなのかほとんど知識がない状態なので簡単に予習をし、それで当日に臨みました。
客席には和服姿の女性もいらっしゃっていました。
少しドキドキしながら始まるのを待っていると、最初に武蔵野大学の三浦裕子先生による解説が入りました。
初めてなので能というのはこのように解説が入るものなのか?よくわかりませんが、あらすじ、時代背景などの説明をしてもらえるのはありがたく、初心者には大変助かるシステムでした。
また、入場の際にいただくパンフレットにも今回の演目のあらすじなどが書かれており、全くわからなかったらどうしよう・・・という心配は杞憂に終わりました。
今回も客席を見てみると、大半がご年配の方に思われました。
小平市、またこの近隣のご年配の方は芸術鑑賞にとても関心が深いと思います。
しかし逆に、忙しい年代だからなのか30~40代の方をあまり見ないように思います。
これはとても残念なことだと思います。
敷居が高く思われる能だって、こんな近くで見られるのです。
ルネこだいらで野村萬斎を見られるのに。
ぜひ若い世代の方に、ルネこだいらで新たな世界を発見してもらえたら・・・・と思います。
(40代女性モニター、1階席中央で鑑賞)

1/28「ルネこだいら新春能・狂言鑑賞会」の公演詳細は、こちら