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29年度ルネ鑑賞モニターレポート②「森麻季ソプラノ・リサイタル」

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5/21(日)「森麻季ソプラノ・リサイタル」に寄せられたルネ鑑賞モニターレポートを抜粋でご紹介します。

プログラムを開くと、リサイタルは一部と二部で構成されていて、ヨーロッパのオペラのアリアはもちろん、日本の歌やピアノソロもあり、とても多彩な印象。15曲の曲目が並んでいます。オペラの舞台を観たことも、アリアを生で聴いたこともない私は、期待いっぱいで、開演ベルを待ちました。
真っ赤なボリュームのあるドレスを纏った森麻季さんが登場すると会場の雰囲気はパッと華やかに。
一部では、シューベルト、バッハ、マスカー二、3作曲家それぞれのアヴェ・マリア、東日本大震災復興支援ソングの「花は咲く」などが歌われました。「花が咲く」は、「皆さんの心に花が咲きますように。届きますように。」と森さんがお話しされてから歌われたのですが、その言葉通り、森さんの思いがすーと歌にのってやってくるようでした。深いところでその思いを“受け取った”という感覚がありました。
一部最後のドニゼッティのアリアには、たくさんの技巧が盛り込まれていて、私がイメージしてた“これぞオペラのアリア”という感じで、本当に楽しく聴くことができました。
繊細な印象で始まり、後半に向かって力強く、ダイナミックになっていく…森さんの歌の世界に引き込まれて行きました。
「オペラが生れたイタリアやドイツと違い、抑制が効いていて日本の感性と近い。」というフランスの歌曲は、二部で披露されました。確かに派手さはないのですが、聴いた後からじわじわと染み込んでくるような良さがあり、真っ白なドレスに衣装替えした森さんの雰囲気にもぴったりで素敵でした。
舞台装置も何もなく、シンプルに、生の声だけで、こんなにも会場の空気を変え、雰囲気を作り出すことができるんだ、と感動したのは、プッチーニの「私の愛しいお父さん」「私が街を歩くと」。歌声と所作だけで、いろいろな情景が見えてくるようで、是非オペラを全幕通して観てみたいと強く思いました。
森さんが「みなさんの集中力で私もいつも出来ないことが出来ました」と仰っていましたが、観客がどう聴いているか観ているかも、よい公演の大切な要素だといつも思います。ルネこだいらの別の公演でも度々感じるのですが、観客の舞台を観る姿勢、感じる姿勢のようなものが、いつもいいなと思っています。私がルネこだいらで舞台や音楽を鑑賞するのが好きな理由の一つです。
ピアノのソロも素晴らしく、2時間のお皿の中に、彩り豊かに盛られたお料理を、昼下がりの素敵なサロンで、とても美味しく頂いたような、素晴らしいリサイタルでした。
(40代女性モニター、2階席前方で鑑賞)

 

大ホールに入るのが初めてだったのですが、とても立派なホールだなあ、と思いました。
大きな舞台に、グランドピアノが一つ、そこにピアニストと歌手が一人ずつ、というステージに潔さも感じました。
歌が始まるとマイクを通さずとも後ろまで響く歌声に惹きつけられました。
ファンの方も多かったのか、みなさん熱心に聞き入っていました。
ソロリサイタルを見るのは多分初めてで、どんなものかなと思っていたのですが2時間があっという間で、何度か高音の歌声に鳥肌が立ちました。
ドビッシーの生演奏も初めてでしたが本当に素晴らしかったです。アベマリアも3曲も比べて聞けるというのは、ちょっと面白いなと思いました。(シューベルトとバッハのアベマリアがあるというのも初めて知りました。。)
あとは、森さんも言っていましたが、外国語の歌が続く中で日本語の歌が入るとホッとしました。
奥深いオペラの入り口をちょっとだけ体験できた気がします。あと、最近では行けても子連れOKなコンサートや無料親子コンサートなどばかりをみてきたので、ちゃんとしたホールでプロの音楽を聞けたことは本当にうれしかったです。(中略)
子供のころから芸術に触れさせる機会をもっと作ってあげたいなと改めて思いました。
(30代女性モニター、2階席前方で鑑賞)

 

今までのオペラと言えば、日本語では無いケースが多く、歌詞の内容を理解する事は出来ず、声量がありビブラートが強いため、日本語の歌詞でも違和感があり、少々避ける感情を持っていました。しかし、森麻季さんの歌声は、そんな印象を払拭してくれました。特にピアニッシモでの歌声は素晴らしく、邦楽では日本語の歌詞が心に沁み込む感覚を覚えました。
プログラムの選曲も素晴らしく、「宝石の歌」「アヴェ・マリア」という馴染ある曲から始まり、「坂の上の雲」「明日へ」と日本語の曲が続き、オペラ初心者に嬉しい選曲であったと感じました。後半のプッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」は、歌詞の内容は分からないものの、その迫力が素晴らしく、外国でのオペラ劇場で鑑賞しているかの様な錯覚を覚えた次第です。
ピアノの演奏は音響的に問題無く、1階奥の席でも十分に臨場感がありました。歌唱の方は最初は少し声量を抑えられているのか、少々か細い感じがしました。しかし、後半の歌劇の歌唱に入ると、力強く臨場感も十分に感じることが出来ました。大ホールの音響設計は十分に機能していたと思いました。
劇場と利用者の方々について、特に気になる事はありませんでした。休憩時間中に自分の席が分からなくなり、騒がしくなる事が有りましたが、何ら問題無く、皆さん整然と席をたたれていました。
十分に歌劇の楽しみがわかる2時間でした。ありがとうございました。
(60代男性モニター、1階席後方で鑑賞)

 

5/21「森麻季ソプラノ・リサイタル」公演詳細は、こちら