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29年度ルネ鑑賞モニターレポート④「夏の夜・賑わい寄席」

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7/11(火)「夏の夜・賑わい寄席」に寄せられたルネ鑑賞モニターレポートを抜粋でご紹介します。

今回は落語!!「落語」はラジオしかなかった子供時代から大好きだった娯楽番組でした。
その後テレビにも落語が登場し楽しむ事はありましたが、実はナマでプロの落語を聞くのは今回が初めて。
東京に住みながら寄席に上がったことは一度もありませんでした。まして大ホールで落語を聞くなんて想像も出来なかったです。
落語といえば話にじっくり耳を傾け、その世界の登場人物を頭の中で映像化してあたかも自分がその場面にいるのを空想する”集中力の娯楽“だと思っていたので、「大ホールの人の多い中では無理があるのでは・・・」と勝手に思っておりました。
ところがドッコイ、“話術の力”は凄い!!
ホールを埋め尽くした人々の心を一気にトリコにして、皆”長屋の一員“に引きずり込んでしまいました。
あぁーー、面白かった。
帰る時に改めて観客の多さにビックリ!人気があるのですね。
そして入口ホールに黒山の人だかりがしているので、「サイン会でもしているのか?」と思ったら、なんと皆さん携帯を取り出し、“本日の演目”をパチリ!!
そう、演目もわからず聴いておりましたが、いっとき長屋の住人に仲間入りさせてもらって、楽しかったです。
今回は二階席でしたが、あまりの傾斜に上る時はともかく下りるときは恐怖でした。やはり同じ思いを感じた年配者が「わぁー怖い!」と声をあげられていました。
その中に足の悪い観客がいらして、スタッフが席にご案内していましたが、その際スタッフは階段1~2段「下」を歩いてご案内すると恐怖心は薄らぐかと思いました。
ただ「お席はあちらです」と示すだけでなく、「サポートしてお席近くまでお連れする」という思いやりが特に二階席では必要かと思われました。
(60代女性モニター、2階後方席で鑑賞)

 

夏の夜、「ルネこだいら寄席」の提灯で飾られた舞台で披露されたのは、5人の噺家さんによる落語と、紙切り芸でした。
紙切り芸をしっかりと生で見たのは初めてでしたが、こんなにも繊細な作品を、あんなにも短い時間で、かつリクエストに応じて即興で切ることができるなんて!!ただただ驚き、感動しました。線香花火をする少女、蛍狩り、七夕などなど、情景やその場の空気、人の動きまでもが伝わってくるような表現を、紙とはさみから生み出す芸の高さは本当に素晴らしいと感じました。また、既に切って用意してある紙切りを使い、人生を、川を流れて行く舟で表現した芸は、楽しくも少し物悲しくもあり、とても味わい深かったです。
落語は、もう本当に面白くて楽しくて、笑いっぱなしでした。話し始めの話題には、時事的な話題や小平ネタが盛り込んであったり、また、それらの話が前の噺家さんの話と絡んでいたりと、アドリブなのか計算され尽くしたことなのかは分かりませんが、こうしたライブ感もたまりませんでした。
羽織りを脱ぐところで話しが自然に変わっていったり、表情、手ぬぐいなどの小物遣いでいろいろなものを表現、想像させる芸も、なんてセンスがいいのだろうと思いました。動きも、実際は座布団の上のスペースだけなのにとても広がりを感じました。
強烈なものを押し付けられる娯楽とは違い、品と余裕、粋なユーモアに溢れた笑いでした。
そして、細やかで行き届いているのに、息苦しさ堅苦しさを一切感じさせないところも、お客が気持ちよく、心からリラックスして楽しめる所以だと思います。
すっかり「寄席」ファンになりました。頭も体もゆるっと力を抜いて、心の底から笑った公演でした。
(40代女性モニター、1階席後方で鑑賞)

 

まず、個人的なことを申しますと、寄席や落語をはじめて見ることができ、大変、感動しました。
落語や寄席の現状としては、日本古来のものでありながら、ファン層が限られており、特に若い世代にはほとんど馴染みがない、学校の教科書で習うか、良くても鑑賞学習のようなもので、一度見た程度という場合が多いというものだと思います。
また、演芸番組の笑点くらいしか馴染みのないという人も多いでしょう。
私もそのひとりであり、それは本来、日本人としては望ましくないことであるとは常々、感じておりましたが、開催場所も限られており、入門としては、いつ、誰の公演を見れば良いのかや、独自の世界観やルールやしきたりなど、敷居が高いイメージがありました。
今回のように、一般的なホールクラスで行われる寄席というのは、入門としては、自然と入っていきやすく、楽しむことができました。
はじめて、落語を鑑賞したため、内容や演目について、相対的な感想を述べるは難しいのですが、初心者にも配慮したような内容であったと感じました。
演目は、イメージしていたものとは異なり、導入の部分の話では時事問題や身近な話、落語界の裏話、また、いわゆる客イジリや開催地域へのジョークなどポップで現代的なものでびっくりしました。
しかし、それが、落語の本演目に巧みに繋がる話術に圧倒されました。
また、前後の出演者の流れを組んだ、アドリブなどを含め、まさにプロの芸人であると感じました。
落語の本演目も、古典芸術に触れているという実感と、遠い昔の時代の風景を思い起こさせるものでありながら、現代的な言葉づかいが意外にも多く、また、現代の人にも分かりやすいように、共感を得られるようにアレンジしているような部分も見受けられ、スッとその世界に入り、楽しむことができました。
本格的な、紙切り芸というものも、はじめて見ましたが、こちらも圧倒されてしまいました。
出演者の方に関しましても、有名な方や、メディアに取り上げられることが多い方、個性的な方、紙切り芸など幅広く、とても素晴らしいと思いました。
一般向けのライトな演目が主だったのはどうかは、判りませんが、少なくとも、私が感じた限りでは、落語とは、もっと身近で楽しめるものであり、エンターテイメントのひとつとして受け入れられるものであると強く感じました。
歌舞伎などに比べ、内容的にも、価格的にもむしろ、入りやすいものであると思います。
会場の様子や設備についですが、私の席は、2階中央付近でしたが、出演者の声もよく通り、一般的な視力であれば、動きも追えました。
ただし、一部の紙切り芸は肉眼では見えなかった他、仕方ないですが、席の前の通路が少々狭すぎるのは難点でしょう。
客層は、やはり年齢層は比較的高めでしたが、中年から若い方もおり、会場に向かう列なども目に見えるほど賑わっていました。
近年は、歌舞伎人気の影響や、お笑いタレントの落語家転身、笑点以外でも落語家がメディアで取り上げられることも多くなり、落語家がラジオのパーソナリティを務める人気番組もあるなど、少しずつ勢いや浸透度は増していると思います。
そのような点から見ても、今回のような一般的なホールで、大きな規模で行う公演は入門としては素晴らしく、しかも、現代ではインターネットがあるため、実際に体験し、気になったことはすぐに調べて、深い情報を得ることができます。
その結果として、より本格的な落語の世界に興味をもったり、コアなファンになっていくことが期待できるでしょう。
コアな落語家の方の見識は分かりませんが、初体験の私としては、非常に感動し、有意義な時間でした。
(20代男性モニター、2階席後方で鑑賞)

 

7/11「夏の夜・賑わい寄席」公演詳細は、こちら