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29年度ルネ鑑賞モニターレポート⑦「1hourコンサート若林顕ピアノリサイタル第1夜」

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9/14(木)「1hourコンサート若林顕ピアノリサイタル第1夜」に寄せられたルネ鑑賞モニターレポート抜粋でご紹介します。

「ルネこだいら1hour コンサート」のコンセプトがとてもユニークで斬新だと思いました。開演7時半。普通のコンサートより1時間ほど遅い始まりです。しかし、この時間ラグを設けたことで、今まで間に合わなかった仕事帰りの人も最初から聞けるということに。そして、普通のコンサートの演奏時間より極端に短い1時間と限定されてました。1時間なら融通をつけて少々無理をすれば立ち寄れるといった気軽な鑑賞を促してくれるようになります。クラシックというものの垣根は低くなり、気楽さがアピールできた気がします。そして、そういうイレギュラーな企画を成功させるためには、なんと言っても演奏者の腕の程がものを言います。1時間でありながら、芳醇な味わいをもたらしてくれるアーチストでなければなりません。それ故、チケット代も安価におさえられ、ふらっと聞いてみようかという気にもなるもの。
今回のコンサートは3夜構成になっており、第2夜、第3夜と続くのが嬉しい試み。当日偶然会場でお会いしたご夫婦や友人、ご近所の方も3夜聞き比べるのを楽しみにしていると口々に語っておられました。スタンプラリーのような制覇する楽しみも生まれるのかもしれません。
リストの愛の夢第3番、ハンガリー狂詩曲第2番、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」のようなポピュラーな曲目は、クラシック初心者には嬉しいです。実は若林顕というピアニストについて全く知らずにコンサートを聴きました。そして、もうビックリでした。彼のダイナミックな演奏を聴きながら、これはもはや、「異種格闘技?」と思ってしまいました。体育会系さながらの指裁き、溢れる汗を拭う回数の多さに、その激しさは伺い知れるというもの。
ヴィルトゥオーゾ・ピアニストと呼ばれるほどの達人であることは、素人の私でも肌で感じました。あの迫力に体ごとその音域まで引きずり込まれる感じがするのです。特に第2曲目のハンガリー狂詩曲第2番の急速なテンポのフリスカから最後にかけての盛り上がりは、鳥肌が立つようなエネルギーを感じました。
「運命」を弾いている若林顕は、ロン毛の髪型の風貌さながらヴェートーヴェンが降臨したかのように見えました。そしてあの大迫力は、ピアノ一台でありながら、オーケストラを聴くようでした。たった1時間でありながら、アンコールにも応えて下さったのが嬉しかったです。素敵な夜のピアノ・リサイタル。ただ、残念なのは、空席が目立ったことです。こんなに素晴らしいピアノ・リサイタル。周知されてないようでもったいないなと思いましたので、小さなことですが、自治会の掲示板に貼り出してみました。
第2夜(10月11日)と第3夜(11月16日)、友達を誘ってまた聞けたらと思ってます。
(50代女性モニター、1階席中央で鑑賞)

 

会場の空気が止まったような、音のない一瞬の間。次の瞬間、若林顕さんが手を鍵盤に落としたときに聴こえてきたのは、深くてやさしい、柔らかなピアノの音でした。
その音は例えるなら水のようで、風よりもねっとりとしているけれど、さらさらと流れている・・・丸くて尖ったところがないのだけれど、シャープで俊敏な感じもある・・・森の中の湖面を、浅くもぐったり、はずんだりするピアノの音が、音楽をつくっていくイメージが自然に湧いてきて、自分でも面白く不思議な感じがしました。
リストの「愛の夢第3番」と「ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調」に続いて演奏されたベートーヴェン作曲リスト編曲の「交響曲第5 番 ハ短調「運命」」は、まるでオーケストラの一つ一つの楽器が見えるような演奏でした。
オーケストラのようなのだけれど、決してオーケストラ風の演奏ではなく、正真正銘の“ピアノ”の演奏であるところが、本当に素晴らしいと感じました。
たくさんの楽器の役割、全てを背負ったピアノ演奏は、すごいエネルギーと迫力で、演奏に必要なパワーも並大抵ではないように思います。
テクニックもすごいのだけれど、“どうだ、すごいだろう”という感じが全くしない。
ふわふわの髪もベートーベンのような若林さん。若林さんのピアノへの愛情や、いい音楽を届けようという思いまでもが、音にのって伝わってくるような、心のこもった演奏でした。
アンコールの、チャイコフスキーのくるみ割り人形の金平糖の精の踊り、そしてバッハのプレリュードも本当に素敵でした。
休憩なしのぎゅっと凝縮された1時間のリサイタル、今から、第2夜がとても楽しみです。
(40代女性モニター、1階席前方で鑑賞)

9/14「1hourコンサート若林顕ピアノリサイタル第1夜」の公演詳細は、こちら