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30年度ルネ鑑賞モニターレポート⑦「おしゃれで素敵なえりぬき寄席」

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9/13(木)おしゃれで素敵なえりぬき寄席に寄せられたルネ鑑賞モニターレポートを抜粋でご紹介します。

身近なルネこだいらで落語が楽しめる。それも人間国宝小三治さんが来て下さる。落語は大好きなのですが、小三治さんの落語は聞いたことがありませんでしたのでとても楽しみに出かけました。大ホールの舞台に作られた高座は、確かに寄席やこじんまりした落語会とは少々違った雰囲気ではありましたが、幕や屏風、提灯などで上手く演出されており、三味線や太鼓の音が聞こえてきた頃にはもうすっかり落語の世界でした。
まず初めは神田松之丞さんの講談でした。若々しくハリのある声、テンポのよい語り口、合間に入る楽しいお話で一気に観客の心をつかんだ様でした。講談とはこんなにも楽しいものなのかと、びっくり新しい発見でした。松之丞さんは今や若手人気急上昇の方で、あちこちから引っ張りだこであると後で聞きましたが、人の心を捉えるお話の面白さ、上手さはなるほどと思いました。続く四つの落語は、以前寄席やテレビで聞いた事のあるもの半分、はじめてのもの半分でした。同じお話でも別の落語家さんのものを聞くのも楽しいものでした。
そして最後に小三治さんが出てこられた時は、やはりそれまでの若手の方々とは全く違った雰囲気がありました。その一語一句を聞き逃すまいと思わず身を乗り出し耳を澄ましました。先日の北海道の地震の折、ちょうど落語会で現地におられ大変な体験をされた事やその時の思いをとつとつとお話されました。まくらが長くいつ落語に入るのかと少々気にはなりましたが、きっと最近多い各地での災害で苦労なさっている方々への思いが強くあったのでしょう。やっとたどり着いた落語はさすがに素晴らしいもので安心しました。
確かに大きなホールでの落語は声が聞きづらいなどの弱点もありますが、最近では例えば喫茶店での落語会などもあり、いろんな場所でいろんな形の落語の楽しみ方があり、大ホールでの落語もそのひとつかなと思いました。
開演後に入場された方を二組ほど見かけました。それも前方の席でしたのでとても目につきました。また途中で携帯の着信音が聞こえることもありました。開演前のアナウンスや客席を回っての注意も十分にされているのにとても残念です。演者さんにも周りのお客様にもとても残念なことです。
(60代女性モニター、1階席で鑑賞)

 

落語を生で鑑賞するのは数年ぶりだったので、とても楽しみに席に着きました。音楽会に比べると男性客が多く、また仕事帰りに駆け付けたのか、開演前ぎりぎりに来るお客さんも多く、忙しい中でも寄席を聞きたいという熱気が感じられました。
ステージには舞台上方から吊り物でちょうちん一つに一文字で「ルネこだいら寄席」とありました。また、背景には金銀屏風が置かれ、赤い演台が中央に置かれ、噺家さんが歩く道には畳が敷かれ、高座が素敵に作られていました。5分前には太鼓と笛の出囃子も響き、スピーカーを通してではありますが生演奏で、気持ちを盛り上げてくれました。
開口一番は講談師の松之丞さんでした。講談を聴くのは初めてでしたが、張り扇と拍子木で小机を威勢の良い音で叩いてリズムをつけながら話していきます。若々しく勢いがあり、思わず引き付けられる魅力がありました。「源平盛衰記」より「扇の的」の講談も、日頃歴史物に詳しくない私にも分かりやすく情景が伝わってきて、講談の魅力を知った気がしました。
続く三遊亭兼好さんは、枕で先日大学で落語をした時の話「女子大生の笑い声がキラキラとしていて、それと違って今日は、、でもこれ位が好きです」というあたりでお客さんの笑いをとり、続いて「平成最後の年」「天皇皇后両陛下の話」「夫婦の話」「セクハラパワハラ」「歌丸師匠」など話を関連付けながらスッと男女の色恋の落語「宮古川」に入っていき、その入り方が見事でグッと引き込まれました。
前半最後の柳家小さんさんはベテランの雰囲気で、無言の演技が見事で登場人物のやりとりも軽妙に演じて「ちりとてちん」を楽しませてくれました。2階席では聴き取りにくい場面が少しありました。
後半最初の桃月庵白酒さんは、枕で「今年の夏の酷暑」からうまくつなげて落語「代脈」に入っていきました。名医の弟子、怠け者で間抜け者の銀杏が、医者の代わりに町のお嬢さんの所へ代わりに診察しに行きますが、そこでやらかす数々の間抜けな失敗がなんとも滑稽にうまく演じられ、とても楽しかったです。途中ではお客さんの中から子供の笑い声も響き、会場が和んだように思いました。
最後は、人間国宝の柳家小三治さんでした。出てきただけで大きな拍手で、この人の落語を楽しみに来た人が多いようにも感じられました。出てきて、まずお茶を飲む。「ちょっと待ってくださいね、今のんびりしますから。」こんな風に舞台の上でゆっくりお茶をすすり、その一挙手一投足に息をのむような注目を集められる人は他にはなかなかいないだろうな、と出だしからさすがの名人芸に驚かされました。その後も上着に手をかけて「あ、そろそろ本題が始まるのかな」と思わせてその動きを止めてみるなど、人を引き付ける間合いが本当に名人のものでした。そんな空気の中携帯電話の音が鳴り、明らかに小三治さんの集中が途切れ、取り戻すのに少しの時間を要していた様子だったので、このような失礼なことはやはり避けてほしいなと思いました。枕では、「天気予報」「台風の進路」「北海道地震」と続き、特に先日の北海道地震の際に函館にいて経験されたことを長く話されました。夜景で有名な函館の街の明かりが一斉に消え、星空が美しかった話は心に残りました。だいぶ枕に時間をかけてから落語「野ざらし」に入りました。「野ざらし」は慣れた雰囲気でテンポよく語られました。が、時間が既に21時を回り、時々声が聞き取りにくいこともあり、私自身集中が途切れてしまう所もありました。枕をたっぷり楽しませてもらったので、それで満足としたいですが、せっかくの名人、落語の方ももっと集中して楽しみたかった、とすると、少しお話が長すぎたように感じ、それだけがちょっと残念でした。今回2階席で少し聴きづらいのと表情が見えなかったので、次はもう少し間近で見てみたいと思いました。
(30代女性モニター、2階席で鑑賞)

 

9/13おしゃれで素敵なえりぬき寄席の公演詳細は、こちら