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2019年度ルネ鑑賞モニターレポート⑥「フレッシュ名曲コンサート 小林研一郎×日本フィル」

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9/16(月祝)フレッシュ名曲コンサート 小林研一郎×日本フィルに寄せられたルネ鑑賞モニターレポートを抜粋でご紹介します。

「コバケン」を知らず、「日本フィル」を知らず、「フレッシュ名曲コンサート」の意義も知らず、何の予備知識も持たずにルネこだいらへ足を運びました。
開場時間14時30分にはすでに黒山の人だかり、大行列です。入場するとホールの奥で日本フィルによる弦楽四重奏 カルテット ウエルカムコンサートが行われていて華やかで優雅な音楽がホールに響いていました。これからクラシックコンサートが始まるのだなぁというワクワク感が高まり、とてもよい企画だと思いました。
小林研一郎氏は日本を代表する指揮者で御年79歳「炎のコバケン」「炎のマエストロ」といわれる有名な方だということを当日知りました。
東京文化会館と都内の市町村とが共催し一流オーケストラと若手アーティストによるクラシックをお手頃価格で提供するという意義を持つ「フレッシュ名曲コンサート」という企画も当日知りました。
だから指揮者コバケン79歳ピアノ山﨑亮汰氏21歳という組み合わせなのだと納得しました。
☆チャイコフスキー ピアノ協奏曲 第1 番 変ロ短調op.23
これは誰でも一度は聞いたことがある有名な曲で私も大好きな曲だったので、引き込まれました。
コバケンの細やかで迫力のある指揮と山﨑氏の若さ溢れるピアノ日本フィルの一糸乱れぬ演奏は素晴らしいハーモニーを奏でました。
山﨑氏のアンコール曲はドビュッシーの「月の光」
優雅な調べを堪能しました。
☆交響曲第6番 ロ短調「悲愴」op.74
これも有名で、チャイコフスキーの世界を堪能出来ました。バレエ音楽のようでした。
アンコール曲は「ダニー・ボーイ」。
コバケンのアンコール曲の定番だそうで、懐かしい雰囲気に包まれました。
優雅なひとときをありがとうございました。
2階席の中央 やや左寄りだったので、山﨑氏のピアノの指運びが鮮明に見え、コバケンや日本フィルの団員の一人一人の動きも見渡すことができ、感動しました。
今回は男性客も多かったですが、やはり休憩時間の女子トイレの混雑は凄まじく、間に合わない方、諦めた方が多くいらっしゃいました。2階の女子トイレにエアタオルか手拭きペーパーがほしいです。
休憩時間を長くするか、男子トイレを活用するか工夫が必要ではないかと思いました。
終演後アンコール曲名を貼り出してくださっていることはわかりやすくとてもよいと思いました。
今回も本当にとても良い体験でした。
ありがとうございました。
(50代女性モニター、2階席で鑑賞)

 

クラシック音楽に多少なりとも興味もあり愛好してきた私だが、恥ずかしながらこの齢になるまで本格的なコンサートに行ったことはなかった。そんなわけで、このように鑑賞モニターとして席を用意していただけるのは有難いものだったのである。プログラムもチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番と交響曲第6番「悲愴」という比較的なじみのあるものであり、コンサート初心者としても期待もしていた。むろん指揮の小林研一郎氏もピアノの山﨑亮汰氏も初めてである。
当日館内は満員であり、やや年配の方々が多いように見受けられた。席は2階席中程であり、オーケストラの全体の配置を上方からよく見下ろせる位置である。
さて1曲目はピアノ協奏曲第1番。かの雄大な大海原を進み行くような壮大な出だし、弱冠21歳の山﨑氏、いささかもひるむ様子のない堂々とした演奏である。それにしてもオーケストラというものの実際は、今さらながらではあるがラジオやCDで聞くのとは違い、それぞれのパートの音の響きも役割も明瞭でさらに趣きが深いことを改めて思い知らされる。ヴァイオリンのサラサラした音やピチカートの心地よさ、コントラバスの低音の魅力、高らかな独特な金管の響き、表情豊かな木管類の優しさ、打楽器それぞれの力強さ、そしてそれらが一丸となった時の大迫力等々である。アンコールのドビュッシー「月の光」、なんと優しく可憐で味わい深いことか、この若きピアニストの情感の在りように感嘆を禁じ得なかった。
そして圧巻は次の交響曲第6番だったと思う。思えば1曲目ピアノ協奏曲はゲストを迎えての演奏ということで、お行儀もよくソツのないものだったと思うが、こちらは言わば、“お客さまも帰ったし思い切りやるゾ”というカンジのその力を思う存分に発揮したというものだったのではなかろうか。
第1楽章、導入部のコントラバスの重低音が印象的。激しさと聞き覚えのあるかの旋律が交錯する。第2楽章、導入部からこれも聞き覚えのある明るくしかし少し哀愁もあるメロディー。第3楽章、全般明るい行進曲のような展開だが、ここにコバケン+日フィルの力量を見せつけられた感があった。怒涛のようなうねり、うねりながらこれでもかという大音響と迫力、長く鳴りをひそめていた大太鼓とシンバルやドラがここでようやく登場する。思わず嬉しくなる所。オーケストラという巨大な楽器を軽々とひきまとめ鳴らす指揮者というものの在りようと小林研一郎という人のすごさに打ちのめされた。感動した。そのあまりに高揚した終わり方に思わず巻き起ころうとする拍手、それについつられそうになる所で指揮者の後手の“ちがうちがう”という仕草にこの人の人柄を垣間見たようで少しおかしかった。そして終楽章、ゆるやかな陰影を帯びたメロディー、まさに“悲愴”と呼ばれる由縁であり、前楽章の興奮と痺れを鎮めるようであり、その終わり方は意味深いようでもあり、あっけないもののようでもあった。
アンコールは、「ダニーボーイ」。このおなじみのポピュラーな曲を、これほどまでに優雅に壮大に高め奏でることのすばらしさ、うっとりと余韻を楽しんだものだ。
かくてチャイコフスキーという作曲家がいて、それを解釈してオーケストラをまとめ率いる指揮者がいて、それを具体的な音として実現する各々の演奏家たちがいて、それを享受する聴衆がいて成立するコンサートというものの実際を、まのあたりにして感慨は深く心地よい余韻のままに家路についたのだった。
(60代男性モニター、2階席で鑑賞)

 

9/16小林研一郎×日本フィル公演の詳細は、こちら